外国で親しまれている子供の遊び5つ
- 公開日:2018年8月3日
小学校の英語教育が変わる!?両親が子供にできる教育サポート
小学校の英語教育が変わる、ということをご存知でしょうか。今回は、小さな子供をもつママに知っておいてほしい、英語教育の変化の推移について詳しくお話しします。「現在の小学校ではどのくらいの時間、どういった内容の授業をしているのか」また「近い将来英語教育がどう変わっていくのか」など、小学校における英語教育の今と未来を知れば、早いうちから子供をサポートすることができますよ。
参考:小学校の英語授業を取材した記事はこちら!
注目の指導法「CLIL」を使った小学校の授業注目の指導法「CLIL」を使った小学校の授業
<目次>
2020年から小学校の英語教育が変わる
小学校側も授業内容に工夫を凝らしている
家庭でできるサポート
英語で何を考えるかが重要
2020年から小学校の英語教育が変わる
必修化と教科化の完全実施
2011年度に小学5・6年生からの英語活動が必修化されてから、7年が経ちました。小学校の英語教育もようやく定着してきたこの頃ですが、いよいよ、2020年度からは英語の教科化が実施されますので、必修化と教科化の具体的な内容を見てみましょう。
まず、英語は2020年度から小学校3年生からの必修化、小学校5年生からの教科化が実施されることになっています。『必修』とは必ず教えなければならないものですが、学習内容や使用するテキストなどは学校が独自に決めていいものとされています。
一方『教科』となった科目は、必ず教えなければならないことはもちろん、使用するテキストも文部科学省の検定に合格したものを使用しなければなりません。また、国語や算数などと同じようにテストが行われ、通知表にも成績がつきます。
小学校の英語授業時間数はどうなる?
これまで小学5年生から必修で外国語活動という体験型学習をしていましたが、2020年度からはそれが2年前倒しされ、小学3年生から外国語活動に取り組むことになります。この背景には、産業界から、「国をあげて英語のできる人材を育ててほしい」という声が多くあったことがあげられます。
実際、日本人の英語力は国際的に見て高いとはいえません。
2017年の世界80ヶ国(英語を母国語としない)の英語力ランキングでは、日本の英語力は37位、英語の能力レベルは「低い」と評価されています。それに対し隣国の韓国は30位にランクインしており、英語の能力レベルは「標準的」と評価されています。
こうした差がついた要因に、韓国が小学校での英語教育を日本に先んじて進めていた事情があります。韓国では1997年からすでに小学3年生からの英語を必修化していたのです。小学校での英語教育において、韓国は日本よりも20年以上先んじていたことになります。
このような背景で進められている2020年度からの英語授業の必修化・教科化ですが、一部の学校では2018年からすでに開始されています。希望する学校や自治体では2018年度から段階的に英語活動および英語科目が導入され始めているのです。
が、その授業時数は、小学3・4年生で年間15コマ(週0.3回)、5・6年生で年間50コマ(週1.4回)となっており、非常に少ないコマ数です。
完全実施される2020年度の授業時数で見ても、3・4年生で年間35コマ(週1回)、5・6年生でやっと年間70コマ(週2回)です。週1回と言うと道徳の授業と同じくらい、週2回と言うと家庭科の授業と同じくらいの時間数になります。国語・算数・理科・社会のように頻繁に触れるわけではないのです。
週に1~2回というのは、子供にとってマンネリ化しにくいため、英語を好きになったり楽しく触れ合ったりするには良い頻度です。しかし、『実践的に使える英語を身につける』には少し頼りない時間数だと言えるでしょう。小学校の英語教育はレクリエーションに近い学習だと考えておいたほうがいいかもしれません。
参照:イー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパン「EF 英語能力指数」
参照:コラム 韓国の小学校英語教育事情 – 東京未来大学
小学校側も授業内容に工夫を凝らしている
外国語活動の授業では何をしているの?
それでは、現在の小学校で行われている「外国語活動」の授業はどんな内容なのでしょうか。
文部科学省によると外国語活動とは、「外国語を通じて言語や文化について体験的に理解を深め、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り、外国語の音声や基本的な表現に慣れ親しませながら、コミュニケーション能力の素地を養う」ということを目標としており、以下のことに重点を置いていることがわかります。
・音声やリズムに慣れ親しむ
・異文化への理解を深める
・積極的にコミュニケーションを取る
英語を正確に使うことや、文法知識を詰め込むことではなく、聞く・話すといった英会話を中心に、楽しく英語に触れ合うことが目的です。
例えば”Color”(色)をテーマにするとこのような授業が展開されます。
1. 虹の絵を描く
2. 絵を見て色の名前を口に出す
3. 世界の子供たちが虹の絵を描くビデオを見る
4. 自分たちが描いた絵との違いなど、感想を話し合う
5. 描いた絵を黒板に貼り、先生が指した色を英語で言う
6. 好きな色について話す
このように、1つの簡単なテーマについて、図画・ビデオ鑑賞・ディスカッション・Q&Aなど様々な方法でアプローチし、反復させることで英単語に親しんでもらいます。授業の始めと終わりにはウォームアップもかねて、挨拶や歌をルーティンとして取り入れている学校も多いようです。
小学校の英語の授業は身近な話題を扱っている
英語の授業は、これまで中学校で行っていた内容が5・6年生に前倒しされたもので、聞く・話すの英会話に加え、読む・書くも新たに加わっています。
中学校英語のイメージがある過去形や三人称も扱いますが、文法としては覚えず、初歩的な単語や文をそのまま読んだり書き写したりするレベルに留まります。文部科学省のガイドブックにも、「文法」という言葉は出てきません。理屈を理解させるのが目的ではなく、あくまでも英語に慣れさせるのが目的です。
どの学校の授業にも共通するのは、子供が話したがる身近なトピックスを提供している点です。例えば、学校でのクラブ活動についてのことやALTの先生への質問など、子供が「話してみたい!聞いてみたい!」と思うようなトピックスを提供し、英語での会話に積極性を持たせるように工夫しているのです。
注目の学習法CLILを取り入れている小学校も
現在のところ小学校の英語は教科になっていないので、学習内容や方法は学校が独自に決められます。そんな中、CLILというメソッドを取り入れた授業が注目を集めています。
CLILとは、Content and Language Integrated Learningの略で、日本語では内容言語統合型学習と訳されています。これは、語学以外の教科学習と、外国語の語学学習を組み合わせる学習方法です。外国語を母語の代わりに実践的に使って学ぶヨーロッパ発祥の学習法になります。
実はこれまでも似たような教育法に、『内容重視指導法』や『イマージョン教育』というものがありました。内容重視指導法はその名の通り、内容を重視、つまり教科学習を通して言語を身につけるもので、学習内容の比率で言うと、教科学習>語学学習でした。もう一方のイマージョン教育は、”immerse”(浸す)という語源の通り、授業中も授業以外の時間も目標言語を使う教育法で、こちらの学習内容の比率は教科学習<語学学習でした。CLILはこの2つのちょうど中間で、教科学習と語学学習の比率が1:1になるというのが特徴です。
CLILを小学校の授業に取り入れるメリットはいくつかあります。
1つ目は他教科で児童が学習した知識や経験が活かせるという点です。全く知らない内容について英語で見聞きすることは集中力が途切れる原因になりますが、ある程度知っている内容であれば児童の興味が持続しやすいと言ます。
2つ目はコミュニケーションツールとして意味のある文脈を使えることです。例えば、英語の教科書でよく見られる、”How can I get to Golden Gate Bridge?”(ゴールデンゲートブリッジへはどう行きますか?)というような文章は、その土地へ旅行する予定がなければ実際に使うことがないため、覚えて口に出しても気持ちが入りません。それが、「火が燃えるためには酸素が必要」という理科の授業をCLILで行えば、今自分にとって必要な単語として”Oxygen”(酸素)や”Fire”(火)という言葉を覚えられます。
このように、外国語の授業が形式的にならずに、常に言いたいことを自分で考える、友達と相談しながらコミュニケーション能力も高められる、という点でCLILは小学校での英語授業に取り入れる意義があると言えるでしょう。
家庭でできるサポート
小学校での英語教育は発展途上
上記のように、小学校の英語授業では様々な工夫が凝らされていますが、日本における小学校の英語教育はまだまだ発展途上です。小学校の教員になるために、2019年度からは英語の指導法に関する科目の単位取得が必要になりますが、それらの単位を取得し、教職課程を終えた教師が教壇に立つまでにも、もう少し時間がかかるでしょう。
そこで、小学校入学前から英語にたくさん触れておき、基礎的な英語力を身につけておけば、授業の内容や成績の評価方法が変化しても、動じることなく対応していけるのではないでしょうか。子供が小学校の英語授業に楽しんで参加できるように、就学前から少しずつ準備を始めても良いかもしれません。
質の高い英語教材を見極める
小学校入学前にたくさん英語に触れるためには、自宅学習できる英語教材を活用することがオススメです。
例えば、約40年の歴史がある「ディズニーの英語システムディズニーの英語システム」(DWE)なら、マタニティの時期から小学生までと幅広い年代の子供に対応できる教材が揃っています。
ウォルト・ディズニー・カンパニーが唯一正式に認めた幼児向け英語学習プログラムですので、教材への信頼は厚く、子供の英語学習を考えている多くのママ・パパに選ばれています。世界中で愛されるディズニー・キャラクターを配したデザインは、見ているだけでも楽しく、まだ言葉を話せない子供でも興味を示します。幼いうちから正しい英語に触れさせるには、これ以上ない教材と言えるでしょう。
子供の英語学習には、英会話教室などに通う方法もありますが、中には慣れない教室に通うことに緊張や不安を感じる子供もいますし、通学の送迎時間を確保しづらいご家庭もあります。
その点、自宅学習なら大好きなママと一緒にリラックスした状態で始められ、スケジュール調整もしやすいので安心です。
実際に「ディズニーの英語システムディズニーの英語システム」(DWE)を利用して、5歳で英検2級、11歳で英検1級が取れた子供もいます。自宅学習用の英語教材とママ・パパのサポートで、英会話教室に通ったりしなくても、英語力はかなりのレベルまで高められるのです。
ママができることは褒める・相づち・質問
小学校で今までよりレベルの高い英語に触れるとなると、「うちの子はついていけるかしら?」と不安になるママもいるでしょう。しかし、ママ自身が同じようなレベルの英語を予習しておかなければ・・・と焦ることはありません。
ママがすることは次の3つでいいのです。
・子供が英語を言えたり聞き取りできたりしたら褒めること
・常に子供の発言に対し「聞いているよ」という姿勢を見せること
・時々「あれは何かな?」などと質問して子供に興味を持たせること
ママの英語が堪能である必要はありません。正しい発音やイントネーション、単語や文法は教材にお任せして、ママは日常の中で子供の得た知識をアウトプットさせてあげましょう。
英語で何を考えるかが重要
小学生になってからの英語学習で大事なことは、明確な目標を持つことです。ただ英語を理解できるようになることや、ただ話せるようになることを目標にすると、モチベーションを持続させることは難しいでしょう。実際、日本国内では英語が話せるとスキルとして扱われますが、世界に出れば英語は話せるのが当たり前であり、それだけではスキルとして認めてもらえません。世界に出て活躍するには、英語で何を考え、何ができるかが大切なのです。
ママやパパは、子供に「英語が話せたら何をしたい?」と常に問いかけ、考えさせる手助けをしましょう。そして、小学校入学までに英語の基礎が身についていれば、英語は話せるのが当たり前、という感覚が芽生え、その分英語を使って将来どんなことをしたいか、早い段階から考えることができるでしょう。小学校の英語教育が変わりつつあるこのタイミングで、早期英語学習を始めてみてはいかがでしょうか?
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