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生後2カ月頃から増える赤ちゃんの指しゃぶり。ケガや健康面への懸念、また歯並びへの悪影響などが不安になるママ・パパも多いのではないかと思います。
そこで今回は、赤ちゃんの指しゃぶりの理由など基本的な知識にはじまり、指しゃぶりの多い時期や卒業させたい時期、発育への影響やトラブル、防止法などについて詳しくご紹介します。
目次
指しゃぶりとはその名の通り、赤ちゃんが自分の指を口に含み、チューチューと吸う動作を指します。
実は指しゃぶりは赤ちゃんがママのおなかにいるときからはじまっていて、妊娠24週頃の赤ちゃんはすでに胎内で指しゃぶりの動作をしているといわれています。
胎児の指しゃぶりは生後にママの母乳を飲むための練習であり、生まれてすぐに自分の力で栄養をとるために欠かせない動作なのです。
生後間もなくの赤ちゃんはいったん指しゃぶりをしなくなりますが、生後2カ月頃になると活発に指しゃぶりをするようになります。
また自分の指だけに限らず、口もとに来たものを反射的に吸う動作も増えます。これは「吸てつ反射」という赤ちゃんに見られる原始的な反応の1つであり、赤ちゃんが生きていくために必要な反応として、今後の成長の土台作りにもなる大事な動作です。
生後12カ月頃になると赤ちゃんが指しゃぶりをする頻度は徐々に少なくなってきます。これはつかまり立ちや伝い歩きなどの運動機能の発達に伴い、バランスをとったりするために手を口以外の場所に置かなければならない機会が増えるのが大きな理由の1つだといわれています。
指しゃぶりは発達過程で必要不可欠な動作であり、また成長するにつれて自然としなくなっていくことが多いため、赤ちゃんのうちに無理に指しゃぶりをやめさせる必要はありません。成長の一過程として優しく見守ってあげましょう。
一般的に赤ちゃんが指しゃぶりをするのは、遊びたいとき・眠いとき・退屈なとき・不安なときといわれています。赤ちゃんの指しゃぶりをする理由についてはいろいろな説があり、個人差も大きいためあくまで参考としてご覧ください。
指しゃぶりや目につくものを手にとって吸いつく動作は赤ちゃんにとって楽しい遊びの1つと考えられます。
お昼寝の前や夜眠る前の時間は指しゃぶりをする赤ちゃんが多く、指しゃぶりをすることで赤ちゃんの気分も落ち着くといわれています。
遊んでくれる相手がいなくて、周囲に気を引くようなことがないときには、ごく自然に指しゃぶりをすることがあります。
まわりに知っている人がいないときや、大きな物音がするなどして不安なときは、指しゃぶりをすることで気持ちを落ち着かせることがあるようです。
赤ちゃんが指しゃぶりをしたり、さまざまなものに吸いついたりすることは、視覚や触覚、味覚といった感覚機能を養ううえでとても重要な意味をもちます。
また、目で見たものを手でつかんで口もとに運ぶという動作は、目と手を連動させた動きを身につけるためにも役立ちます。口に含むことでものの味や形、温度などを認知し、ものの違いを理解して見分ける力も養われていきます。
このように、指しゃぶりは赤ちゃんの成長のうえでメリットも多い動作であるということを理解しておきましょう。
一般的には4歳になるまでのあいだに指しゃぶりを卒業するのが理想的だといわれています。厚生労働省がまとめている乳幼児健診における保健指導のポイントにおいても、指しゃぶりは3歳児検診におけるチェック項目の1つとされていて、3歳児のうちに卒業するように指導されます。
成長過程で不可欠な動作といえる指しゃぶりを、赤ちゃんのうちに無理にやめさせる必要はありませんが、4歳を過ぎてもまだ頻繁に指しゃぶりをするようであれば注意が必要になります。
指しゃぶりがやめられない理由は子供によってそれぞれであり、生理的な理由でやめられない場合もあれば、不安感の解消のためなど、心理的な原因によって指しゃぶりを続けている場合もあります。
また、4歳以降も指しゃぶりを行っている場合は、指しゃぶりが癖のように習慣づいているケースも多いため、それぞれの子供に適したやめ方を医師などとも相談しながら決めていく必要があるでしょう。
長く指しゃぶりを続けているとかみ合わせや呼吸、発声にも悪影響が出るといわれています。
唾液で指の皮膚が柔らかくなり、歯で指を傷つけてしまう可能性や、感染症、衛生面の懸念もあります。
ここでは指しゃぶりによって起こるトラブルや発育への影響についてお伝えします。
一般的に赤ちゃんの歯は生後6カ月頃に下の前歯から生えはじめ、生後12カ月頃には上下の前歯が生えそろい、2歳半頃には乳歯が生えそろうといわれています。
乳歯が生えそろった後にも指しゃぶりを続けていると、歯をかみ合わせたときに上下の前歯のあいだに隙間が空く「開咬(かいこう)」が起こりやすくなります。また、いわゆる出っ歯と呼ばれる「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」や、奥歯のかみ合わせがずれる「交叉咬合(こうさこうごう)」といった歯並びの問題が生じる可能性も高まります。
こういった症状は外見上の問題があるだけでなく、食事がしづらい、発音がしづらい、口呼吸になるなど、さまざま悪影響を引き起こしますので、特に注意が必要です。
指しゃぶりが激しいと唾液で指の皮膚が柔らかくなり、歯で指を傷つけてしまう可能性も高まってきます。またその状態で指しゃぶりを続けてしまうと傷口が治りづらくなってしまうばかりか、雑菌が入るなどして状態が悪化してしまうケースもありますので、十分に注意が必要です。
また指しゃぶりでは決まった指の同じ個所を吸うことが多いので、指に「吸いだこ」ができてしまうことも。さらに皮膚がかぶれたり、いやな臭いがしてしまうこともあるでしょう。
よく指しゃぶりをする赤ちゃんの手は唾液によって汚れがつきやすいため、衛生面には気をつける必要があります。またいろいろなものを触ったあとの指をしゃぶってしまうと感染症にかかってしまう危険性も高まりますので、濡れタオルや濡れガーゼ、市販の手口拭きを使ってできるだけ赤ちゃんの手指を清潔に保つようにしましょう。
指しゃぶりをやめさせるために「おしゃぶり」の使用を考える方も多いと思いますが、結局はおしゃぶりも指と同じように口に入れて吸うものですので、あまり大きな差はありません。メリットもデメリットもほぼ同じといって良いでしょう。したがって、指しゃぶりの代わりにおしゃぶりを使う必要性はないといえそうです。
ただし前の章で例をあげたように、赤ちゃんの指しゃぶりが激しく、指のケガが心配されるようなケースや、衛生面の懸念、感染症の危険性を取り払う意味では、おしゃぶりの代用が有効なケースがあります。
いずれにしても、習慣づいてしまうとやめさせるのが大変なのは指しゃぶりもおしゃぶりも同じですので、おしゃぶりに依存しすぎるのは良くありません。長期間継続して使用するようなことはせずに、指しゃぶりと同じく3歳を過ぎたら卒業させるようにしましょう。
子供に指しゃぶりをやめさせるときに有効な防止グッズがいくつかありますので、使い方を含めて以下にご紹介します。
子供がよく吸う指にばんそうこうを貼るという方法です。ばんそうこうが貼られている違和感から指を口に入れなくなるという効果が期待できます。好きなキャラクターの絵柄が描かれたばんそうこうなら、子供もいやがらずに協力してくれるでしょう。
医療用テープのテーピングでも同じような効果が期待できます。
指しゃぶり防止グッズとして開発された専用のマニキュアやスキンクリームを利用するのも1つの方法です。それらを指(マニキュアの場合は爪)に塗っておくと、子供がいつものように吸ったときに苦い味がするため、指しゃぶりをためらうようになり、結果的に指しゃぶりをやめさせることができます。もちろん口に入っても問題ない成分で作られているので安心です。
防止グッズを使わずとも、ママ・パパが日頃の行動や子供との接し方に気をつけることでも指しゃぶりをやめさせることができます。
指しゃぶりをやめさせるために大切なことは、子供が手を口に運ぶ機会を減らすことです。具体的には遊びや運動を通じて手を使う機会を増やしたり、スキンシップなどを通じて子供の不安を取り払うようにしてあげましょう。いっしょにいるときや眠るときに子供の手を握ってあげることも効果的ですよ。
また4歳頃になるとママ・パパの話もある程度は理解できるようになりますので、指しゃぶりがどうして良くないのかを伝えてあげるようにしましょう。「歯並びが悪くなって御飯が食べづらくなるよ」「ばい菌が口に入ると風邪をひいてしまうよ」などと、指しゃぶりが良くない理由をわかりやすく伝えてあげると良いでしょう。
はじめのうちはなかなか効果が出づらいかもしれませんが、辛抱強く向きあっていってくださいね。
さて、指しゃぶりによる悪影響で最も心配されるのが「歯並び」です。実は日本よりも欧米の方が歯並びに対する意識が高いということをご存じでしょうか?欧米では「歯並びが悪い人=だらしない人」という印象をもたれることもあるといいます。そこで次の記事では歯並びや歯の矯正に関する日本と外国の考え方の違いをテーマに詳しくご紹介していますので、ぜひご覧になってください!
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