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  • 更新日:2018年9月28日
  • 公開日:2018年8月28日

【旅人・清澤一輝さん直撃】自分にまっすぐに生きよう。(前編)素直に生きることの大切さ。

【旅人・清澤一輝さん直撃】自分にまっすぐに生きよう。(前編)素直に生きることの大切さ。

世界で活躍している人は、どんなきっかけで海外に飛び出したのでしょうか?
今回は世界中を旅しながら動画制作や執筆活動で活躍されている清澤一輝さんにお話を伺いました。

旅人2.0―すなわち、旅を通じて学び、発信する旅人としての生き方を目指す清澤さん。他者に対して付加価値のある旅人となることが彼のモットーです。

前編では、清澤さんが世界を巡りながら、どのように自分の気持ちに素直な生き方を見つけていったのかに迫ります。

※参考:世界で活躍する人の共通点をチェック!
世界で活躍する子どもの育て方~立命館大学・塩見佳代子教授インタビュー~世界で活躍する子どもの育て方~立命館大学・塩見佳代子教授インタビュー~
376-1

<目次>
自分に素直に。始まりは、幸せの国フィリピン。
背中を押した父の存在
旅に出ることでしか経験出来なかったこと
旅に出てみて気づいたこと
2つの壁―言葉と文化の壁

自分に素直に。始まりは、幸せの国フィリピン。

――世界一周の旅に出た、きっかけは何だったんですか?

清澤さん
就活をしていて、内定をもらったときに「なんとなく安定した人生」を過ごしているような自分がふと浮かんでしまったんです。まだ20歳そこそこなのに、50歳とか60歳になったときの自分が想像出来てしまったのが怖かった。

もともと、世界に出ていって何か大きなことをしたいという超ぼんやりとした夢はありました。その夢を、“いつか”やりたいと後回しにしてきていたことに、内定をもらったときに気づいたんです。

このまま安定してしまったら、夢はずっと“いつか”になってしまう。で、今やらなきゃ一生やらないなと。いい意味で“未完成“のままいたかったことが旅に出る原動力になったんだと思います。
“いつか”を取り除くのは今だなって思って、内定を辞退して世界中へ旅に出ることにしました。旅の始まりはフィリピンからでした。

いざ、行くとなったら周りからはめちゃめちゃ止められたんですけどね。(笑)

自分に素直に。始まりは、幸せの国フィリピン。

清澤一輝:大学時代の世界一周を機に、旅人2.0として旅を通じて得たこと感じたこと学んだことを映像作成、SNSなどを活用し世界中に発信する。大学時代まではスキーに勤しみ、最近ではスキー日本代表にも帯同。

背中を押した父の存在

――内定を辞退してまで旅に出るなんて、ご家族や友人からはかなり心配されたんでしょうね。

清澤さん
はい。内定をいただいていたのが大企業だったのもあって周囲からはめちゃめちゃ反対されました。

内定を辞退して旅に出ることを、「人生から逃げて遊びの旅をしに行こうとしている」と思われており、母や姉にかなり心配されました。ただ、最初から父だけは背中を押してくれてたんです。

父は経営者だったので、瞬間瞬間の決断を大事にしていて、「今しかないね。」と背中を押してくれました。

そして、カメラ片手に世界に飛び出しました。

清澤さんがいつも持ち歩いているというカメラやグッズたち。

清澤さんがいつも持ち歩いているというカメラやグッズたち。

――父親の後押しが大きかったんですね。旅から帰った今、周囲からの反応は変わりましたか?

清澤さん
かなり大きく変わりました。旅先でなんとか少ない生活資金で必死にやりくりした経験や、現地の人々と交流した体験を話すと、ほとんど全ての人が、旅にいってよかったねと口を揃えて言ってくれます。それが今は本当に嬉しいです。(笑)

僕が旅に出て感じたことや学んだことを話すことで、周りにもいい影響を与えられているのかなとなんとなく感じます。

旅先で仲良くなった子どもたちとの一枚。

旅先で仲良くなった子どもたちとの一枚。

旅に出ることでしか経験出来なかったこと

――世界を旅する中ではどんなことをされたんでしょうか?

清澤さん
本当にいろんなことをやりました。それこそジンベイザメと泳いだり、象と戯れたり。(笑)

ジンベイザメとのツーショット。躍動感が伝わってきます。

ジンベイザメとのツーショット。躍動感が伝わってきます。

――ジンベイザメと泳ぐのはすごいですね。国による人や文化の違いは大きかったですか?

清澤さん
本当に違いますね。言葉で知っているのと、実際に行って肌身で実感するのとでは全く違います。

世界一周をスタートした国、フィリピンではアジア最大のクリスチャン国家ということもあり、毎週当たり前のように礼拝に行っていました。礼拝を体験する中でその意義や背景をしっかり考えるきっかけになりました。

宗教の意味とか、考え方とかを実際に肌で感じることで、宗教問題をどう考えるべきか、宗教がどういう流れで文化となっていくのかということが見えてきたと思います。世界の仕組みの重要な部分がなんとなくでもわかったのが良かったなと感じています。

タイでは、ソンクラーン(※)という、なんでもありの水掛け祭りが全土で開催されます。本当に、なんでもありなので、結構危なかったりするんですが、それが国公認の伝統的な風習だったりする。

仮に、日本にこういう伝統があったとしても、自粛されたり、国の公認ではないお祭りになったりしそうだなと思いました。

※ソンクラーン:タイの旧暦における正月。現在西暦の4月13日から15日に固定されており、祝日になっている。この祭りの時期は飲酒運転が多発するため、交通事故が多い時期となっている。

一方ラスベガスでは、遊びの中からビジネスが生まれていくのを目の当たりにしました。
複数名の投資家とお酒を飲んでいる時、「〇〇が面白そう!」とか、「△△に挑戦したい!」とか、そういう話で盛り上がることが多い。その話の中で、「じゃあ、今度一緒に会社作ろうよ!」とか、「僕の会社とコラボしようよ!」とか、そんな一見遊び感覚に見えるようなやり方で新しい取り組みが始まったりするんです。

アメリカはすでにありとあらゆるサービスがあって豊かだからこそ、ビジネスが生まれるシーンは、起業家や投資家の会話の中で生まれる「ワクワク」がすべて。楽しいこと、心踊ること、をきっかけに新しいものが生まれていきます。

アジアでは不便の中から生まれるアイデアがあって、アメリカでは遊びの中から生まれるアイデアがある。その差が面白かったのが強烈に記憶に残っています。

旅に出てみて気づいたこと

――旅を経て、何か気づいたことはありますか?

清澤さん
人生はみんなが同じゴールに向かって走っていくマラソンじゃなくて、ひとりひとりに別々のゴールがあってそこに向かって自分らしく走っていくことなんだ、ってことですかね。

これまでは、大学にいって就職をして、家族をもって仲良く暮らす。それが人生で、みんなそれに向かって同じマラソンを走っているような感覚だったんですが、旅を経て色んな人の色んな生き方に触れ、価値観がガラッと変わりました。

旅に出てみて気づいたこと

――「みんなちがって、みんないい。」ってことでしょうか。

清澤さん
そうです。もっと自分のやりたいこと、気持ちに素直に生きていくのが大切ってことだと思います。

旅に出てみたら本当にいろんな人がいて、そこには価値観だったり、文化だったり、日本では絶対に体験できないし、感じることが出来ない体験を得ることができました。世界中の人と触れ合う中で、生き方って本当に人の数だけあるんだなと実感したんです。

そう考えたら若ければ若いほど、早くいろんな経験をすべきだなと改めて感じます。

「みんなちがって、みんないい。」ってことでしょうか。

2つの壁―言葉と文化の壁

――旅に出ること、自分に素直に生きること、本当に素敵ですね。大変なこととか困難だったことはなかったですか?

清澤さん
大変なことばかりでした。(笑)

海外ならではの危険みたいなことはやっぱりあります。いわゆるスリ、盗みとかです。特に、アジアやアフリカの国の人々から見ると、日本人は本当に裕福だからスリの的になりやすいです。財布を盗まれかけたときは本当にヒヤリとしました。

そして、一番大変だったのは、文化コミュニケーションの違いです。

例えば、同じアジアでも文化が大きく違うと、生活の中の色んな所にその違いが出てきます。

タイでは、ラマダーンという断食の期間があるんですが、これが結構大変でした。日本人の僕にとって、強制的にご飯が食べられない時間というのは予想以上につらいものでした。

また、インドでは牛は神様なので、待ちのいたるところに野良牛がいます。牛が歩いていて、交通渋滞になったりするんです。最初、野良牛を見たときは困惑したのを覚えています。旅を続けているとそういう衝撃がクセになって来たりするんですが。(笑)

インドでは牛が普通に歩いているのが日常の風景です。

インドでは牛が普通に歩いているのが日常の風景です。

それから、コミュニケーション。旅に出たての頃は、英語もあまり話せなかったので、ほとんどのコミュニケーションが絵や身振り手振りでした。

なんとかならなくはないんですが、向こうの意図や本心を汲み取るのが難しいし、こっちの意図や本心をきちんと伝えるのが難しい。ただの小旅行ならなんとかなるんですが。だから、改めて、共通言語としての英語がどれだけ大切かということを痛感しました。

コミュニケーションの壁にぶつかりながらも、身振り手振りでのコミュニケーションを。

コミュニケーションの壁にぶつかりながらも、身振り手振りでのコミュニケーションを。

――なるほど。文化が違うからこそ、コミュニケーションがより大事になる、ということなのかもしれません。

清澤さん
そうですね。文化が違うからこそ、その人の考えや価値観とか本心を知るのには、言葉を使ったコミュニケーションが不可欠だと思います。だからこそ、旅をしていく中で、なんとかして英語を話せるようにと四苦八苦していました。

自分の直感を信じ、周囲の反対を押し切って世界に飛び出た清澤さん。世界を旅する魅力について語っていただきました。後編では旅を通じて感じたコミュニケーションの壁にどう向き合ったのかに迫ります。

*後編に続きます。

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