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「英語力をグングン伸ばしてあげたい」。
国際化する現代社会で、このように願うご両親は多いでしょう。そんなニーズに応えるかのように、英語学習教材・英会話教室・親子留学など、子供の英語力を伸ばす選択肢がいくつも存在しています。しかし、その中から何を、どのように選び、また親は何を心がけるべきなのでしょうか?
そこで今回は、立命館大学大学院・言語教育情報研究科の田浦秀幸教授に、「幼少期の英語教育で大切なこと」についてインタビューしました。
参考:大人よりも子供の方が、英語の発音や聞き取りが上達しやすいんです。
早くから英語の音声にふれることは効果あり!
早くから英語の音声にふれることは効果あり!
<目次>
「虎の巻」がない
【大前提】「いきなり英語を上達させる方法はない」ということをご両親が理解しよう!
「子供限定の楽しい」がいっぱいだから良い!幼少期の英語教育のメリット
サッカー・アニメ・お絵かき……個性に合わせた「楽しい」を見つけてあげよう
自宅学習のポイントは「インタラクティブなやりとり」
上海の英語教育施設は大人もわくわくする設計!
まとめ
しかし、インタビュー開始前の田浦教授からの一言で、取材班は出鼻をくじかれてしまいました……。
田浦教授
インタビュー前に理解していただきたいことがあるのですが……「幼少期にコレをしておけば英語がうまくなる」という「虎の巻」はありません。僕のところにインタビューに来る方って、「虎の巻」があると思っているケースが多いので(笑)。
子供の英語教育に「虎の巻」はない。そのことを知っている田浦教授だからこそ思う「幼少期の英語教育のメリット」、「英語教育を意味あるものにするポイント」を伺うことができました。
そこには子供たちへの愛情に満ち溢れた、温かな考え方がありました。
田浦教授
お子さんに英語を学ばせる際、まず、ご両親に理解いただきたいことがあります。それは、「今(幼少期)これをしておけば、将来ペラペラになる!」みたいな方法はないということです。
他の習い事で考えてみてください。例えばフルートのレッスン。「幼少期にこういう練習をするだけで、世界のフルート奏者になれる!」なんていう夢みたいな方法はないですよね。
水泳も幼少期からしていた子供全員が、将来、世界大会に出場できるわけではないですよね。
それと同じように英語にも、将来、誰もがペラペラになれる夢の学習法はないのです。それなのに、なぜか英語だけは、「小さい頃からこれをしておけばどうにかなる」という「虎の巻」があるのだと、多くの方が思っている傾向があります。
田浦教授
「学習スピードが速い」というのは大きなメリットだと思います。
赤ちゃんは、胎児の頃からお腹の中でママの声を聞いて、言語の勉強をしています。そして1歳半頃までに話し始め、2歳になると単語を爆発的に吸収し、5歳までには母語の基本ができあがります。大人になってから、この学習スピードについていくことは難しいので、幼少期から英語学習を始めることが良いとされているのでしょう。あとはリスニング力も幼少期のほうが向上しますね。
田浦教授
子供の頃にしかできない英語学習の体験ができることです。それは特殊な学習方法でもなんでもなくて、お友達と英語で歌ったりサッカーしたり、家族でDVDを見たり。そんな「子供のときだからこそ楽しめる」英語の学習方法自体がメリットです。
田浦教授
でも小さい子供は、抵抗なく楽しめるんですよね。これっていいですよね~!
「どうして私(僕)は今、英語を使ってるんだろう?」と思わない年齢のうちのほうが、英語を楽しいと素直に感じられることがたくさんあるんです。学習機会の選択肢が多いのが、幼少期の英語教育の良いところですね。
そして、この「楽しい」と思うことが、英語力の向上に一番大切。「英語って楽しい!もっと話せるようになりたい」と思えた子は、英語力がどんどん向上します。
田浦教授
「楽しい!」と思うポイントは、子供によって違います。
イングリッシュスピーカーのコーチが開くサッカー教室に行って「このコーチと英語でサッカーすることは楽しい~!もっと英語で遊びたい!」と思う子もいれば、好きなアニメのDVDの英語版を見て「もっと理解できるようになりたい!」と学習意欲を燃やす子もいます。
子供の個性に合わせて「楽しい」と思える機会を提供してあげると、英語を学習する動機づけが上手にできるかと思います。
田浦教授
そうです。「英語に対する抵抗感をなくしてあげること」も、幼少期の英語教育では大切なこと。
そのためには、良い先生との出会いもポイントとなります。「良い発音だね!」と子供を褒めることがすごく上手だったり、みんなを盛り上げることを得意としたりする、プロフェッショナルな先生に巡り会えたら、子供たちは「この先生に会うと楽しいから、英語を頑張ろう~!」と思って、抵抗感なくグングン英語力が上達していくでしょう。
田浦教授
インタラクティブなやりとりを心がけてください。なぜなら、言語はやりとりの中で育成されるからです。
英語のDVDを見せるなら、ママ・パパも一緒に見て”It’s so funny!”(面白いね!)とか、“Look! I like that blue hat!”(見てみて!私はあの青い帽子が好きだなぁ!)とか、英語で会話すると良いでしょう。
お子さんに愛情を持って語りかけて「楽しい!」と思える時間を作ってあげてくださいね。
田浦教授
上海で視察した幼児英語教育機関はすごかったですよ。
まず、施設がすごい。「このフロアーは恐竜エリア!」「ここは宇宙エリア!」みたいな、コンセプト設計がフロアーごとにあって、大人の僕が行ってもわくわくするくらい(笑)このような環境なら、子供も楽しく英語が学べると思いました。
また、教える先生方も「英語教育のプロフェッショナル」ばかりで、先ほどお話しした“良い先生”がいっぱい揃っています。
2020年から日本での小学校英語教育開始年齢が早まりますが、同じような立場の先生方の教育にも今後、日本が力を入れていってくれるといいですよね。
英語教育のプロセスについて熟知されている田浦教授のお話はいかがでしたか?
子供の英語教育に取り組む際は、下記の点を心に留めておくと、子供にとって楽しい学習が進められそうです。
また、田浦教授が繰り返し語っていたのが、「楽しい」「愛情」という二つの単語でした。方法論よりも「子供たちが英語は楽しいと思うこと」「ママ・パパが愛情をかけてあげること」が幼少期には大切だと、温かくお話しされていたのがとても印象的でした。
子供の英語教育を検討しているママ・パパは、お子さんの「楽しい」を最重要項目にして、愛情豊かなやりとりをお子さんとしながら、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
プロフィール:田浦 秀幸(たうら ひでゆき)
立命館大学大学院・言語教育情報研究科教授。
バイリンガルや日本人英語学習者を対象に言語習得・喪失に関する基礎研究に従事している。著書には「科学的トレーニングで英語力は伸ばせる!」などがある。
子供英語や幼児英語に関するトピックを中心に、お子様の教育に役立つ情報を提供するメディア、それが「子供英語タイムズ」です。お子様の年齢に合わせた育児情報、英語教育の特集記事やニュースなど、ワールド・ファミリーがこれまで蓄積してきたノウハウをベースに様々な情報をご紹介していきます。
ワールド・ファミリーの子供・幼児英語教材ディズニー英語システムは、英語を母国語としない日本の子供たちのために楽しく英語が学習できるよう考案された英語習得プログラムです。
ディズニー・キャラクターたちと一緒に英語を楽しく学べるから、お子様も大喜び!
© Disney © Disney/Pixar
© Disney. Based on the “Winnie the Pooh” works by A.A. Milne and E.H. Shepard.
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