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- 更新日:2019年4月15日
- 公開日:2016年4月27日
日本人の子供がバイリンガルになる方法
国際化の進む昨今、日本に住んでいても英語でのコミュニケーションを求められる機会が増えてきています。採用や昇進の条件として一定レベル以上の英語の資格取得を必須とする企業が増えてきたり、コンビニエンスストアなど身近なお店でも外国人従業員を多く見かけたりするようになりました。
現在日本が受け入れている外国人労働者数は約130万人ですが、政府の試算では近い将来200万人にまで増えると予想されています。
今後ますます英語は必要不可欠なスキルとなっていくことは明らかです。
こうした社会情勢の中で、自分の子供が英語で苦労しないように、バイリンガル教育で国際感覚を身につけさせたいと思う方も多いかもしれません。
では、子供をバイリンガルに育てるためにはどうすればいいのでしょうか?
実は、子供をバイリンガルに育てるには、海外に住むことや留学することなどは必須ではありません。
確かに、バイリンガルの方の中には、帰国子女や、留学経験者など、特別な教育を受けたケースも多くありますが、日本に住んでいてもバイリンガルを育てる環境をつくることはできるのです。
目次
バイリンガルは脳を使い分けている
ある程度大きくなってから英語を習得した人は、英語で話しかけられると一旦その文章を日本語に訳し、どんな返答をすべきかを日本語で考え、それをまた英語にして返すという「脳内翻訳」をしています。
ところが、子供の頃から2つの言語に慣れ親しんでいるバイリンガルは、頭のなかで「英語脳」「日本語脳」とどちらの言語でも考えることができます。英語で話しかけられたら英語で意味を理解し、そのまま英語で返答する、というように、脳内でも英語と日本語を区別しているのです。
3歳までに両方の言語回路を発達させる重要性
バイリンガルが持つ「英語脳」「日本語脳」は、3歳までに作られます。
生まれたての赤ちゃんの脳には、あらゆる言語を習得するのに必要なニューロン(神経細胞)が存在しています。ニューロンは3歳までに使われないと、しだいに消えていきます。
例えば3歳までの子供には「L」と「R」の聞き分けをするニューロンがありますが、日本語だけを聞いていると、すべて「ら行」に聞こえてしまい、3歳を過ぎる頃には、「L」と「R」の違いが分からなくなってしまいます。しかし、もし3歳までに英語と日本語を両方聞いていたら、「L」と「R」を使う「英語脳」と、「ら行」を使う「日本語脳」の両方を育てることができます。
ニューロンの発達は、聞き取りの力だけではなく、考えるための力にもなります。個人差はありますが、子供は1〜2歳くらいまでに覚えた単語を一つか二つ発するようになります。2歳半〜3歳くらいになると簡単な文章を作って、友達とのおしゃべりもできるようになります。この頃までに英語の単語や文章を多く聞いておくと、2つの言語で考えるためのベースが完成します。
こうした言語の土台を固めておくことが、バイリンガル育成の第一歩です。
乳幼児期に特に養ってあげたい発音力
言語習得には「臨界期」と呼ばれる、一定の年齢を超えてしまうとネイティブと同じレベルの言語習得は難しくなるという考え方があります。一般的に、言語を覚える時の臨界期は10~12歳前後で、それまでに学習を始めると比較的早く言語を習得できると言われています。
しかし、発音を身につけやすいタイミングに着目すると、3~6歳ごろが「発音」の臨界期であるとも言われています。
また、子供が日本語の発音を身につけてから、英語の発音を覚えさせようとすると、「ネイティブ風」に発音することを恥ずかしがったりする場合もあります。
正しい発音を身につけるために、子供に物心がつく前に正しい英語にたくさん触れさせておくことは大きな意味があるのです。
バイリンガル教育における親の役割
子供をバイリンガルに育てたいと思った時、「親も相当の覚悟が必要になるのでは?」と身構える方もいるかもしれません。また、「英語が苦手な親には、どのように子供の英語教育に関わっていくべき?」と戸惑う人もいるでしょう。
しかし、子供をバイリンガルにするために親がすべきことは実はとてもシンプルなのです。
英語に触れる機会を継続的に与える
3歳までに英語脳の土台が固めることができれば、4~5歳の時期には英語を使って他人とのコミュニケーションができるようになり、英語でのおしゃべりも増え、次第に「英語脳で聞き・考え・発話する」ようになっていきます。
しかし、英語脳は英語を聞いたときにしか動かないため、英語を聞き、英語で話す機会がないと、英語脳は衰えていき、十分に能力を発達させることができません。
そのため、バイリンガルとして能力を伸ばすには、環境を整えてあげることが必要になります。英語の歌を歌ったり、英語で会話したりする機会がたくさんあれば、英語脳が鍛えられて、自然と英語で思考するようになります。
「英語=楽しい」という経験を積ませる
日本でバイリンガルに育てる場合、特に大切なことは、早い段階から英語に親しませ「英語は楽しい」という感覚を身につけさせることです。なぜなら、英語が話せなくても生活ができてしまう日本社会では、英語嫌いになってしまった子供は、簡単に英語から離れていってしまうからです。
幼い頃から遊びの中で英語に触れさせ、英語学習を継続していくモチベーションに繋げるようにしましょう。
赤ちゃんは生まれた時から、リズムやイントネーションに対する認知能力が高いので、音楽などを用いた「遊び」を通じて英語に触れさせることが最適です。
大人も英語を楽しむ
乳児期の赤ちゃんを英語に慣れ親しませたい場合、「親が英語を楽しむ姿を見せる」ことも大切です。乳児期の赤ちゃんは、大人との交流を通して脳がより刺激されることが分かっています。英語の映像などを観る際には、赤ちゃんに「あれは何だろう?」などと声を掛け、英語の歌を歌う際は、一緒に歌いましょう。英語がヘタでも構いません。楽しんでいる姿を見せることが大切なのです。
さらに、赤ちゃんは大人の動きを観察し真似をすることで、様々なことを学んでいきます。まず大人が英語を楽しむ姿を見せ、赤ちゃんに刺激を与えましょう。
海外に行かなくてもバイリンガルになれる
子供をバイリンガルに育てるには、海外で暮らしたり、留学したりすることが、必ずしも必要というわけではありません。
日本人の子供がバイリンガルになるには、3歳までの教育が非常に重要です。3歳までに言語の土台を作ること。英語脳を使う機会を与えること。そして「英語=楽しい」という経験を積ませること。この3つこそが、バイリンガルになる上で大切な条件なのです。そして、3歳以降は、英語脳を使う機会をたくさん作ってあげて英語脳を維持しましょう。子供の成長とともに英語脳が発達し、自然と英語を話せるようになっていきます。
もちろん、3歳以降に英語脳を鍛えることもできますが、子供が幼稚園・小学校などに入ってから英語学習の時間を確保するのは大変なことです。一般的に、英語を習得するには2,000時間英語に触れることが必要だと言われていますが、学校に通いながらそれだけの時間を確保するには長い期間がかかります。
例えば、0歳から1日3時間英語に触れれば、2歳頃には約2,000時間分英語に触れることができます。一方で、就学後、週1回45分の個人レッスンに通うとしたら、2,000時間分の英語をインプットするのには約61年もかかります。学習の期間が延びれば、その分お金もかなりかかってしまいます。
小さいうちから取り組み始めた方が、より効率的に英語脳を発達させることができると言えるでしょう。
YouTubeで気軽に始められる赤ちゃんの英語教育
上記のように、バイリンガルの子供を育てるためには、赤ちゃんの時期から英語に触れさせ、英語を楽しんでもらうことがポイントです。それでは、具体的にはどんな英語に触れさせてあげればよいのでしょうか?
次の記事では、赤ちゃんの英語教育にオススメの英語の歌についてご紹介します。
YouTubeで視聴できるので、簡単に始められますよ! ぜひチェックしてみてください!
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© Disney. Based on the “Winnie the Pooh” works by A.A. Milne and
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